S様邸リノベーション 第2解体スタート
2022/10/15
以前記事にしたS様邸の進捗状況はというと、第1工程の収納部屋リノベーション工事も終わり、引き続き第2工程である水回りの解体工事へと着手しました。
この度のリノベーション工事では既存の間取りにおいて、脱衣場・風呂・トイレ等の位置が変更となるため、様々な細工が必要となっています。
間取り変更に伴い、柱を取り払いながらも構造的強度の確保を維持しなければいけません。
屋根は瓦葺き(和瓦)のため、屋根荷重も大きいはずです。
都度都度、慎重な作業が要求されます。
新たに取り付けた柱は金物等を用いて補強し、窓が設置不用な6尺間の壁にはダブルで❝筋交い❞を入れて耐震強度を上げます。
筋交いも材厚45㎜・幅105㎜のものを使用し、壁倍率を向上させます。
3尺間など柱間が小さい場合は❝EXボード❞と呼ばれる面材を使用し、耐力壁を造り上げます(あくまで自分の場合です)。
3尺間の筋交いでは角度的な問題(鈍角)から、「効き」がそれほど有効ではないように思えるためです。
面材を使用したパネル一体型にすることにより、耐力強度の向上が期待できます。
リフォームやリノベーションにおいては様々な作業が行われます。
場合によっては柱の位置移動に伴う横架材の補強や白アリからの影響による土台の交換作業など、ふたを開けてみないとわからない場面が度々発生します。
しかしそれをクリアしていくのが我々の作業でもあるのですが。
新築では体験できない難易度が求められること、たくさんあります。
難しい場面は多々ありますが、それをクリアする度に達成感は得られます。
職人さん方には毎日ご苦労をかけてますが、自分をはじめ明日からまた、引き続き作業を行いたいと思います。
『Made In 宇七工務店』